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The Book of Arena / exhibition

  • 執筆者の写真: 勝 中
    勝 中
  • 2025年7月9日
  • 読了時間: 2分

更新日:2025年7月9日

The Book of Arena / exhibition


Post-Fake projects


Artists: Rintaro Fuse, Heijiro Yagi

Curation: Hisatomo Kato (CON_)

Install: Ryoma Itagaki (Gyosha)

Photography: Ryo Yoshida

Produce: Sohei Oshiro (Chiasma)


アーティストの布施琳太郎とグラフィックデザイナー八木幣二郎による二人展。本展のタイトルは、ホルヘ・ルイス・ボルヘスによる小説『砂の本』(1975年)より引用。そこには読んでは消え、何度めくっても二度と同じページにはたどり着くことのできない無限のページを持つ本が登場する。本展覧会は、詩や批評をはじめとした言葉を扱うアーティストである布施琳太郎と、さまざまな言葉をデザインして紙面に構成する八木幣二郎のコラボレーションとして構想された。二人は、言葉が機能する場としての「本」を、アーティストとデザイナーの立場から再考する。

二人は、今回の共同制作において、昨今注目を集める人工知能のための「大規模言語モデル(LLM - Large Language Model)」の学習過程でつくられる「意味空間」に着目したという。意味空間とはコンピュータのための辞書のようなもの。まず無数のテクストがコンピュータに取り込まれ、そこにある無数の単語が自動的に超多次元の意味空間のなかへと位置付けられながら、単語同士の関係をベクトルとして保持することで大規模言語モデルはつくられていく。二人は、そうした意味空間の多数の次元を削減して三次元空間へと写像(マッピング)することで、人間に知覚できる画像として出力することに興味を持ち、そして「無数の単語が意味空間へとマッピングされる過程を逆走させたときに何が起きるのか」を考えるようになったと言う。二人は、自作のCGモデルが持つ様々な三次元情報をひとつの意味空間として、8点の平面作品と2000ページの本を制作。二人が造形しようとするのは、数多の企業や国家が試みる、すべての人々のための汎用人工知能の対極に位置する「砂の本」なのだ。


 
 
 

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